ELTRA燃焼法分析装置は、ここ30年間、セメント業界での品質管理に重要な役割を果たしてきました。
セメントの製造では、原料(石灰岩、粘土、砂)の採掘・破砕後、乾燥、製粉機での粉砕、回転式チューブ炉内での燃焼を経て、最終的にセメント粉末が得られます。ELTRA社の成分・元素分析装置は、これらすべてのプロセスで使用されます。
燃料の有効熱量は炭素(それも特に水素)の含有量に左右されます。例えば二次燃料を燃焼させると、それに含有された水素から相当量の水が生成します。そのような水は回転式チューブ炉で気化させる必要があります。この過程で熱量が有意に低下します。
したがって、元素分析により炭素・水素・硫黄の含有量を正確に測定することが重要で、管状抵抗炉を備えたCHS-r はこの用途に最適な分析計です。サンプル処理能力(スループット)を高めるため、36個または130個のるつぼに対応するオートローダを装備したCHS-580A機種もお求めいただけます。